外遊びについて

ふたごを外に連れ出すのは、出かける前の準備も大変で、本当にため息が出てしまうほどですね。特にマンションの場合はエレベーターがあるところばかりではなく、たとえエレベーターがあっても、ふたご用のベビーカーが入らない場合もあります。そんな大変な思いをしてまで……とつい面倒になりがちですが、外遊びも大切な育児。外気に触れることで、ほどよい疲れが良い睡眠にもつながります。

「余裕があって行ける時に」と考えがちですが、忙しい生活の中から、たまにそういう時間を作り出そうとすると、かえって負担になります。できれば午前中、家事に一区切りついたら、外遊びの時間を確保しましょう。そうすることで、生活のリズムもできてきます。

お散歩

3〜4カ月くらいになったら、30分程度の散歩から始めてみましょう。オムツを替えて、おなかが満たされたら、思い切って外へ。さらに生活のリズムができてきたら、公園や緑地などでのんびりと過ごす時間を作っていきましょう。赤ちゃんがそこで昼寝をしてもいいのです。外気に触れながらのひと時は、お母さん自身の気分転換にもなります。

公園での遊び(その1)

公園に出かける時は、お茶などの飲み物、おしぼり、タオル、オムツなどを用意して行きましょう。

お座りがちゃんとできるようになる7〜8カ月くらいになったら、ベビーカーからおろしてみましょう。いきなり砂場に座らせるのに抵抗があれば、公園の日陰にシートを敷いてそこに座らせてもいいでしょう。砂場では口に砂を入れないように気を配り、あとは自由に遊ばせます。お母さんのひざに乗せて、交代でブランコに乗せてあげるのも楽しい体験です。

公園での遊び(その2

ふたごを公園で遊ばせるのは、大変疲れます。歩きだすようになると、勝手に別方向に動き回ったりして、それまで以上に気を配らなければなりません。それにこりて、1歳過ぎてから公園に出かけるのが苦痛になり、家に閉じこもってしまったお母さんもいます。

しかし、1歳過ぎあたりから、外遊びの大切さはさらに増します。体を適度に動かし、エネルギーを発散することは、情緒の安定にもつながるのです。

特に、ふたごはあえて努力しなくても、いつも一緒に遊ぶ相手がいますので、二人だけの世界(社会性や協調性の育ちにくい環境)にこもりがちです。いろいろな子どもたちとのかかわりの中で、きょうだい以外との遊びの中にもルールがあることを体験し、社会性を学んでいきます。また、遊びのバリエーションも広がり、友達関係も形成されていきます。これは、子どもにとって基礎的な学習です。

また、公園に通い始めると自然にお母さん同士のつながりもできてきます。「一人の子どもに気をとられていて、もう一人に目が行き届かない時、他の子のお母さんがその子を見ていてくれて、本当に助かった。」という話も聞きました。

他の人の手を借りることを遠慮せず、お互いがそこにいる子どもたちを見守ると考えて、楽しく外遊びができるようにしたいものですね。