友だちと遊ばない

ふたごは、幼稚園や保育園では互いの存在を気にしながらも、案外べったり一緒にいるということはないようです。しかし、その反動なのか、家では一緒にいたいという思いが強いふたごもいて、ほかの友だちと遊ばない、遊ぶ約束をしたがらないケースがあります。

特に保育時間が短い幼稚園児の場合、単胎児の子どもは家に帰っても同年齢の遊び相手がいないため、友だちと約束をして、その子の家に遊びに行ったりもしますが、ふたごは身近にいつも遊び仲間がいるため、友だちと遊ぶ機会をつくろうという努力が少なくなりがちです。また、幼少期に仲のよい友だちが少ないと、小学校に上がってからも、きょうだい以外の同年齢の子どもたちと遊ぶ機会が少なくなってしまうことにもつながります。


友だち付き合いのなかで育まれる社会性

けんかをしても、きょうだいなら「そのうち自然に仲なおり」ということもありますが、友だちの場合はそのようにはいきません。また、自分の意見を主張しすぎてはいけないことや、主張しなければならないこともあります。このように社会性は、友だちと付き合い、一緒に遊ぶなかで育まれていくものです。

子ども同士が友だちをつくるきっかけは、親同士のつながりとも関係があります。

「友だちをつくりなさい」、「友だちと遊びなさい」と言葉で言っても、子どもには理解できません。友だちとあまり遊びたがらない場合は、親が少し気を配り、ほかの子どもたちと遊ぶ機会を積極的につくるようにしたいものです。