何を準備したらよいか

ふたごの場合は、最低でも14〜15枚くらいは必要です。一人10枚用意しておけば、頻繁に洗濯ができない時も安心です。

おまるを利用する時は、2つ用意すべきでしょうかというご質問をよくいただきます。確かに、日頃から競争心の強いふたごの場合は、1つのおまるを奪い合って大変だったという経験談も聞きます。最初は1つだけにして、様子を見ながら必要だと思われたらもう1つ用意しましょう。その場合、最初に所有者を明らかにしておくと、もめごとが少ないようです。

子ども用の補助便座を利用する時は、便座に座ったり、男の子の場合は立っておしっこをしたりする時に、踏み台が必要になります。ぐらついたり、横滑りしたりしない、しっかりと安定するものを選びましょう。


いよいよスタート、最初が肝心

「今日からはオムツではなく、パンツにしようね」、「おしっこやウンチがしたくなったら教えてね」と一人一人にきちんと言い聞かせましょう。また、朝起きてすぐ、食事の後、昼ご飯の前、昼寝の後、出かける前というように、生活リズムの節目に「おしっこ出るかな?」と声をかけて、おまるや便座に座らせてみましょう。

何時間おきに、と決めて誘うのもいいですが、時間ばかりにとらわれていると、子どももお母さんも落ち着きません。また、子どもが何かに夢中になっている時に、時間だからと強引にトイレに誘うのは、子どもがトイレトレーニングをいやがるきっかけになる可能性もあります。一人がそうなると、もう一人も影響されてしまう場合もありますので注意しましょう。


トイレは遊び場ではない

トイレが楽しくなるようにと、おもちゃを置いたりするご家庭もあるようですが、過剰に楽しい場所にするとトイレで遊んでしまい、尿意もないのに便座に座っているということが起こりがちです。

おしっこが出ない時は、さっさと切り上げること。そしてトイレはおしっこやウンチをする場所だということを、きちんと教えることが大切です。


失敗はつきもの 叱るよりほめよう

トイレに誘った時、お漏らしなどがなかったら、「おしっこが出ていなかったから、おまるにしよう」と声をかけましょう。そして、タイミングよくそこでおしっこができたら、大げさすぎるくらいほめてください。どんなことでも子どもはお母さんにほめられることで、やる気と自信を持ちます。

逆に、失敗が続いても、感情的に叱ることは極力控えなければいけません。失敗はごく当たり前のことと考え、さりげなくパンツを取り替えて、「今度は教えてね」と、さらりと流しましょう。失敗をひどく怒られると、子どもは自信を失いますし、トレーニングに対する意欲が失せて、やる気を取り戻すのに時間がかかってしまうことがあります。また、怒られるのが怖いために落ち着きがなくなるなど、子どもの感情がこじれてメンタル面で問題が生じる可能性もあります。

ウンチ

朝ご飯の後は便意をもよおしやすいです。またウンチをするためにはいきみが必要ですから、お母さんも察知しやすいでしょう。

ただ、いきみ出した時、お母さんがあわててトイレに連れ込んだりして大騒ぎすると、子どもはかえって便意が失せてしまいます。おしっこと違い、便意は引っ込んでしまうものなのです。一度便意がなくなるとそのままになり、ウンチが固くなったり、便秘になったりする可能性もあります。

また、いつも途中で便意が失せてしまうことが続くと、落ち着いてウンチができなくなるために、隠れてウンチをするようになってしまいます。一度この習慣がつくと、子どもは頑固に「パンツにウンチ」を繰り返すようになります。いきみ出したら、あわてず冷静にトイレに誘うことを心がけましょう。