それぞれの子どもに応じて

お稽古事は、まず「本当にやりたいのかどうか」も含め、本人の意思を第一に尊重すべきです。本人たちがやる気になっていて、何をやるかを決める場合は、(1) 子どもが興味を持っているもの、(2) 子どもの性格に合ったもの、(3)親がやらせたいと思っているものを総合的に考えて決めればよいと思います。

また、ふたごの場合は、「同じものを一緒にさせるのがよいのかどうか」と悩まれるご家庭も多いと思いますが、子どもの希望をまず聞いた上で、それぞれの性格や才能、能力に合ったものを選ぶのがベストでしょう。

ふたごならではの配慮も

もちろん、とりあえず同じお稽古事をやらせてみるというのでもよいのです。2人が強いライバル心を抱いている場合は、同じお稽古事をすることで互いに張り合い、高め合える関係になるというケースもよくあります。ただし、2人の能力や才能に開きが出てきた場合は、2人の様子を見ながら適切な対応をとる必要があります。

同じお稽古事を一緒に続けることが子どものストレスになってきた場合は、「がんばって続けなさい」と無理強いしたり、2人を比較することで子どもを刺激したりすることは避けなければなりません。ふたごでも性格や才能、能力は違って当たり前。「この習い事がこの子には合わなかったのだ」と割り切って、しこりを残さないうちに次のことを始めさせてください。また、しばらくお稽古事を休むというのも一つの手段です。