怒ってばかりで、イライラします。

●育児に自信が持てない。気分が急に沈んだりします。(15ヵ月・母)

●自己嫌悪に陥ってしまいます。(36ヵ月)

●自分の思いが伝わらないと泣く子どもを、毎日怒ってしまいます。母親が怒ってばかりでは、おおらかな子どもには育ってくれないだろうと思うのですが自分が変えられません(42ヵ月・母)。

●2才前から2才7ヵ月くらいまでのイヤイヤ期に、そんなに怒ってはいけないと思いつつイライラしてしまいました。もっと優しくしてあげればよかったと後悔しています。

●「私はこんなに怒りっぽかったか」と思う。2人を怒るたびに自分のことが嫌になっていく。

●3才半になり、確実に手がかからなくなったのに、なぜか昔よりストレスを感じる事が増えた気がします。二人の言葉が増えたせいかイライラしてしまうことも(42ヵ月)。

子育て中は「こっちが泣きたいくらい」ということがたくさんありますよね。子育てに不安を持ったり、反省したり、後悔しているお母さんなら、きっと大丈夫。どの子もいい子に育ちます。子どもはお母さんが大好きです。お母さんが自分を嫌いになったらダメですよ。怒ってしまうことを反省しているお母さんは決して悪いお母さんではないはずですから。また、子育てはいつからでもやり直せるそうです。もちろん時間を戻すことはできませんが、気がついたこと、してあげたかったことがあったら、今からでもしてあげてください。たとえ大きくなっても、お母さんの膝に坐ったり、話を聞いてもらったり、褒めてもらったりすれば嬉しいものです。

なお、子どもが大きくなってくると、こちらの顔色を見てわざといたずらをしたり、口ごたえしたりし始めるので、腹立たしくなりますね。今までは体力的疲労でしたが、これからは精神的疲労になっていきます。でも、言葉が増えた分、楽しいこともいっぱいです。かわいいへ理屈など、記録しておくとあとでなつかしい思い出になりますよ。

子どもはすごくかわいいのですがうまく遊べません。自分が育児に向いていない気がします。特に2人対自分になってしまうとうまく接することができません。(18ヵ月・母)

ふたごちゃんは2人で遊ぶことが多いので、無理に一緒に遊ぼうとしなくても良いと思います。絵本の読み聞かせくらいで良いのではないのでしょうか。“母親はいつでも特別”な存在ですので、声かけと抱っこ抱っこだけでも、ふたごちゃんは嬉しいはず。スキンシップはたくさんしてあげてくださいね。

身じたくなどいろいろしてあげたいのですが、2人分となると面倒で、つい「頑張れ!」なんて言ってしまいます。キツイ母親だと夜一人で落ち込む事も(42ヵ月・母)。

きっとなんでもできる子になりますよ。時間のある時に甘えさせてあげてください。

2人が同時に泣き出すと、一緒に抱っこ抱っこできず、どちらかに順番を待たせてしまうことになってしまいます。1人の子と比べて抱っこ抱っこが足りないのではないかと心配です。

愛情の与え方が足りないのではないかというご心配をされるお母さんがたくさんいらっしゃいます。しかし、その気持ちがあれば心配ありません。親のその気持ちは必ずお子さんに伝わっています。また、最近一人っ子が増えて、甘やかして育てるため、なかなか我慢できない子が多くなったと言われますが、ふたごにはそんなことはありません。いつも順番を待たされるので、ちゃんと我慢することを学んでいるからです。これもこんなふうにポジティヴに考えてみてはいかがですか。

育児協力が難しい

● 父親が育児にあまり参加してくれません。(15ヵ月・母)

●ママとパパとの関係がうまくいきません。育児に参加してほしいのですが。(15ヵ月・母)

●妻が一人で面倒を見ているので、ストレスがたまっている様子です。上手な解消法は?また解消のさせ方はありますか。(15ヵ月・父)

●育児をママに任せっきりにしているが、毎日のフォローが疲れると感じることもあります。何かアドバイスはありますか。(9ヵ月・父)

育児は毎日たくさんのストレスとの戦いです。話を聞いてくれるだけでも、ママの心の負担はぐっと減るはずです。また、ママが嬉しいのは、「言葉に出してのねぎらい」です。「うちは言わなくても通じているだろう」と考えがちですが、ママは「ありがとう」の言葉がとても嬉しいものなのです。これは、子どもにも重要です。逆に、ママからパパへの「お仕事、お疲れさま」なども嬉しいものですよね。ぜひ、意識して互いに言葉かけをしてみてください。さらに、もう少しパパが協力できる場合は、ふたごちゃんをパパに預けて、ママが何かを楽しめる時間をつくるとよいのではないのでしょうか。日常用品のお買い物の時間だけでも、ママ一人で過ごせる時間を作ってあげると、ママのリフレッシュになりますよ。また、部屋に写真(ふたごちゃんのベストショットなど)を飾るなど、ストレスを減らす空間づくりも考えてみましょう。

ふたごのおじいちゃん・おばあちゃんに面倒を頼みづらい。どうお願いしたらよいでしょうか。(9ヵ月・母)

ふたりを預けたりするのは大変なので、一人ずつお願いしてみてはどうでしょう?ふたごは1人になると、なぜかおとなしくて手がかからないことも多いようです。相手の負担ができるだけ少なくするように工夫する必要はあるでしょうが、面倒を見てもらえるのであればお願いしてしまいましょう。

自分の体調が悪いのですが、横になっていたくてもなかなかできません。実家に預けることもありますが、長時間は難しい状況です。(42ヵ月・母)

お金はかかってしまいますが、多胎児を持つ家庭への育児支援制度を利用してベビーシッターを頼むというのも一つの方法です。(社団法人全国ベビーシッター協会

車もなく、ベビーカーも2人用ではないので、なかなか外出できず、部屋にこもりがちです。保育園に入れるまで他のお子さんやお母さんとの交流を持たなくても大丈夫でしょうか。

ふたごの育児は一般的な育児にはない大変さが伴います。交流の場で、同じふたごのお母さんと育児の大変さを共感したり、励ましあうという経験は、きっと日頃の精神的な疲れを癒し、育児に対するエネルギーをもたらしてくれるものと思います。行政の窓口を活用してみましょう。社会福祉事務所・保健所・保健センター・市役所の育児支援関係の課・子育て支援センター・保育所など、いろいろな窓口があります。

一方、外に出なくてもそれがストレスにならないのであれば、無理に交流の場に出て行かなくてもよいかもしれません。この先ずっとこういう状態が続くわけではないので、気楽に考えるのも一つかもしれませんね。

1週間に一度、2人を入れ違いに実家にあずけていますが、このままそれを続けていて大丈夫でしょうか?

大丈夫です。「2人を入れ違いに」というところが大切です。お母さんと離れても大丈夫な方の子ばかり、あるいは実家のおじいちゃんおばあちゃんがかわいがっている方ばかりなど、ふたごのうちの一方のお子さんだけに特別にならないように配慮しましょう。お子さんによってはベビーカーや自転車の前後の順番、歯磨きをする順番など、日常のちょっとした順番も気にする場合がありますので、配慮が必要なことがあります。カレンダーに順番メモをつけておいてもいいかもしれません。