外遊びや公園の遊具で遊びたがりますが、ママ1人では危なくてなかなか連れて行けません。また、家の中ではずっと一部屋に閉じ込めているのですが、もしかしてこれってプチ虐待なの?(18ヵ月・母)

 18ヵ月だと1人で公園に連れて行くのは大変ですね。毎日、同じ時間に同じ公園に行くと、だんだんとお母さん同士が顔見知りになります。初めは「ふたごちゃん、大変ね〜」で終わってしまうかもしれませんが、そのうち見かねて1人を見ていてくれるようになりますよ。特に「ふたごでない」お母さんとお友だちになるのがお勧めです。(ふたごのお母さん同士では手伝えませんから)。平日はベビーカーでのお散歩で我慢してもらって、休日にパパと一緒に公園に連れていってあげてもいいですね。

なお、家の中も案外、危険が一杯です。そのお部屋が楽しく安全に遊べるように工夫してあるのであれば、一部屋でばかり過ごしても大丈夫なのではないでしょうか。

2人とも機嫌よくベビーカーに乗ってくれる方法がないでしょうか(15ヵ月・母)。

まだ乗り始めのお子さんでしたら、「乗ったら降りられない」と思わせてしまうのも良いでしょう。多少ぐずっても簡単には抱っこ抱っこしない、というふうに慣れさせてしまいましょう。“泣いたら抱っこ”になってしまうと、買い物に行くのも大変になってしまいます。手におもちゃや少しお菓子を持たせて気をそらせたり、行き先の楽しさを強調するような話をしてあげるのも良いかもしれませんね。「ベビーカーに乗ったら楽しいところに行ける」と考えてくれるようになると楽になりますよ。

お風呂などで2人一緒に抱っこができないときに、一瞬でも片方を1人にすると、大泣きして大変です。(12ヵ月・母)

2人を並んでつかまり立ちさせて身体を洗ったり、身体を拭いてあげる時も同時に流れ作業のようにすれば、片方を1人にすることが少なくなります。もう少しすれば順番を待てるようにもなりますよ。

家事をしなければならないなどの都合で、ふたごを泣かせ続けてしまうことが毎日のようにあります。「悲しい」「寂しい」などの感情を発達させてしまわないか心配です。

ふたご育てで特に大変なのは1〜2歳です。その期間は、育児優先と割り切り、家事は上手に手抜きをして、合理的にこなしましょう。多少家の中が散らかっていてもよしとして、子どもとのスキンシップを図ることと、お母さんのゆとりの時間を作ることを優先しましょう。子どもはお父さん・お母さんからの十分な愛情を受けることで、情緒が安定し、健やかに育ちます。お父さん・お母さんの気持ちにゆとりがなければ、それさえも難しくなってしまいますから。

最近、ToTがCoPに噛みつくことがあります。注意しても悪いということがわからない様子でニコニコしています。このまま続くのでは心配です。(12ヵ月・母/15ヵ月・母)

赤ちゃんが噛みつくのはよくあることです。まず、噛んでしまう原因を見つけましょう。噛みつく理由には、歯の生えかけの頃、感触を確かめるためにおもちゃを噛むことがあります。その延長で人に噛みついてしまったりすることもあるようです。

もうひとつには、お話をし始めた頃にまだうまくできないので、自分の意思を通すために噛みついたところ、たまたま意思が通ってしまった事が原因になることもあります。それがもとで、ふたごに上下関係を作ってしまうこともありますし、何よりも噛みつくことはよくないことですので、そのような場面に遭遇したらすぐに2人を引き離し、いけないという事をきちんと教えましょう。

悪いことをしても2人だと調子に乗って言うことを聞きません。(48ヵ月)

2人と調子に乗ってふざけすぎたりすることはよくありますね。時には1人ずつ離して叱ってみはどうでしょう。1人の時には落ち着いて話が聞けます。

反抗期に苦労しています。大人に対して口ごたえをするようになり、どこでこんな言葉を覚えたのか、と言いたくなるような言い方をするのでよく叱ります。(36ヵ月)

 赤ちゃんの頃の大変さとは違った大変さが出てくるこの時期。でも、この嵐のような時期はあと少しで本当に必ず収まります。ふたごのお母さんはみんな同じですから安心してください。

たとえば、箸の持ち方など、2人同時に何かを教えるのが難しいです。よい方法を教えてください。(42ヵ月)

一緒に教えるのが難しい時は、今回はToTちゃんに教え、次はCoPちゃんに、というふうに順番に1対1で教えてはいかがでしょう。ふたごは“じゅんばんこ”がとても上手になります。

“危ない”ということを認識させるにはどうしたらよいでしょうか?(15ヵ月・パパ)

「危ない!」と真剣に言いましょう。大声を出すだけでは面白がってしまう場合もあります。子ども扱いせずに気迫をこめて注意しましょう。前にしてしまった痛い思い出を話して聞かせるというのも一つの方法です。“キャラクター”の出ているベビー用の教材などを活用するのも良いでしょう。できたらたくさんほめて上げてください。

コップで水が飲めるようになったら、お風呂の水も飲んでしまうようになってしまいました。(18ヵ月・母)

「ばい菌がいっぱいいるよ〜」「おなか痛くなっちゃうよ〜」等、繰り返し言い聞かせましょう。おもちゃで気をそらせるのも手ですね。のどが渇いて飲んでいる様子であれば、お風呂に入る前にお水やお茶を飲ませておきましょう。

おしゃぶりを卒業したいのですが、おしゃぶりに頼りすぎたせいで、執着が強くはずせないでいます。指しゃぶりを一度もしたことが無いので、おしゃぶりの代わりになる物を与えてみてもダメで、泣きわめかれて断念したきりそのままです。(18ヵ月・母)

実は、我が家はかなり長い間、1人は毛布、1人は肌がけ布団を引きずっていました。でも、だんだんと自分で恥ずかしいと思うようになり、人前では持たないとか、やめるようになりました。おしゃぶりも「歯並びが悪くなる」と敬遠されたり、「鼻呼吸ができるようになる」と奨励されたりいろいろです。あまり気にしなくても大丈夫でしょう。

つい家事をするのにTVを見せていますが、どのくらいならよいのでしょうか

 テレビの視聴はあまり長くない方がいいといいますが、どのくらいなら良いかというのは、一概に言えません。現在各方面で研究が進んでいるので、何か報告されたら情報提供していきたいと思います。ふたごが同時におとなしくテレビを見てくれている時間帯は、家事を片づけるのに貴重なチャンスですから、これを活用したいというのはもっともだと思います。

今やっていることが正しいのか、正しくないのか不安になります。育児書などに書かれている事を鵜呑みにしてしまってよいのでしょうか。(15ヵ月・父)

育児書はあくまでも目安で、子どもの成長には幅があります。特に、早く生まれたり小さく生まれたりした場合は育児書通りにはいきません。「正しい育児法」なんてありませんし、以前は良いと言われていた方法が間違っていたということもあります。本に頼りすぎず、周りの子育ての先輩に相談したりすることも大切ですよ。

雨の日、車が無い家の方は、どのようにして子どもが退屈しないようにしているのでしょうか(18ヵ月・母)。

我が家の場合、室内用のジャングルジムはかなり使いました。家が狭くなっても買ってよかったものの一つです。18ヵ月くらいだと、小さい子でも持ちやすく口に入れにくいタイプのクレパスも子どもが好きです。その他、マットレスなどを敷いてあげて飛び跳ねたり、ダンボールのおうちで遊んだりと、外に行けなくてもふたごならではの遊びはいろいろありますよ。