~育ちつつあるふたごの悲喜こもごもの近況集~

皆さまから寄せられた、ご意見やお悩みを紹介いたします。今回は36ヵ月の双子ちゃんのいるご家庭です。

「反抗期 に苦労しています」

赤ちゃんの頃の大変さとは違った大変さが出てくるこの時期。泣き声が聞こえない所に逃げたくなったり、一緒に泣きたくなることもありますね。でも、この嵐のような時期はあと少しで本当に必ず収まります。

理由がはっきりしていることなら、前もって対処することも必要でしょう。例えばふたりの競争が原因なら、きちんと「順番」のルールを決める。その順番はカレンダーなどにメモしておくと子どもも納得できます。スーパーなどでお菓子やおもちゃ

を欲しがる場合には、行く前に「今日は絶対買わないけど、一緒に行くなら『買って』って言わないのよ。」などの約束をさせる。もちろんすぐにうまくいくわけではありませんが、(うちの場合は1 人は聞き分けがよく、もう1 人がなかなか…。)この頃には少しずつルールや約束を理解できるようになるものです。将来のためにも、「家庭のルールを守ること」の基盤を作っておきたいですね。時には耳をふさいで放っておくこともあるでしょうが、ふたごのお母さんはみんな同じですから安心してください。


「上手な叱り方を教えてください」

トイレトレーニングなどについては、差がついても必ずできるようになるので、気長にいきましょう。比べられることで、わざとやらなくなることもあるようです。

子どもは身近な大人の言葉や態度をまねします。お母さんと同じ口調で話すのにドキッとすることはよくありますね。

私も怒鳴ってしまったりすることがあったので、エラそうに言えませんが、気をつけていたことがあります。それは『丁寧な言葉で叱る』 ということです。

「○ちゃん、そんなことをしてはだめでしょう。」「いけません。」「〜ですよ。」という風に。丁寧に言うと、不思議と怒鳴り声にならないのです。

時々、まだ小さいお子さんに「〜してんじゃねえよ!」などと怒鳴っている若いお母さんを見かけますが、「あの子はそういう言葉が平気な子になるのだろうな。」と、ちょっと悲しくなります。また、先の話ですが、私の身近では「思春期のふたごが一番厳しいよね。」という話がよくでます。うちでも中2の頃、難しい方の子(小さい頃とは逆)の叱り方に苦労しました。小さい頃は○ちゃんと呼んでいましたが、この頃はつい、「○○(呼び捨て)!」と怒ってしまったのを、無理にでも「○ちゃん」と呼びかけることで、あとに続く言葉も優しくなることに気づきました。


「自己嫌悪に陥ってしまいます」

子どもはお母さんが大好きです。お母さんが自分を嫌いになったらダメですよ。怒ってしまうことを反省しているお母さ決して悪いお母さんではないはずです。

うちの子たちはこの頃、公民館の保育付き講座に参加して託児をしてもらったことがありました。託児の間はふたりともいい子に遊んでいて、私が迎えに行くと大泣きしたり、レインコートなど着せようとすると「じぶん!(で着る)」と大騒ぎしたり。毎週恥ずかしい思いをいていたのですが、保育の方に「お母さんにわがままを言ったり、おうちで悪いことができるのは安心しているから。おうちではいい子だけど外では悪い子だったら大変よ。」と言われ、本当にホッとしたことを覚えています。

また、子育てはいつからでもやり直せるそうです。もちろん時間をもどすことはできませんが、気がついたこと、してあげたかったことがあったら、今からでもしてあげてください。たとえ大きくなっても、お母さんのひざに坐ったり、話を聞いてもらったり、褒めてもらったりすればうれしいものです。お母さんだって「いつも頑張っているね。」などと褒めてもらいたいですよね。


最後に・・・

今の時期は「ふたごでなければ…。」と思うこともあるかもしれません。でも、ツインマザースクラブの18 歳以上のふたごのお母さんのアンケートでは、ほとんどの方が「ふたごでよかった」と答えています。子育てのつらい時期、大変な時期は、確かに1人の子の2倍大変ですが、その先にふたりからもらう喜びは2倍以上です。「ふたごのお母さんになれてよかった!」と思える日が来ることを、どうか忘れないでください。