最近、服装が気になってきました。 産まれたときから同じ服を着せていますが、 違う色や柄を着せていらっしゃる方もいるよう なので、それがなにか影響するものかどうか、 教えてください。

おそろいの服を着せた方がいいとか、着せてはいけないというきまりはありません。 たいていは親御さんの同じものを着せたり、違ったものを着せたりすることが多いのではないでしょうか。いつかふたごのほうから、自分たちは同じものを来たい、あるいは着たくないと自己主張してくるときが来ますから、そのときまでは親御さんの好みでよいと思います。なお2人を見分けるために別々の服を着せることがありますが、必ずしもみんながそれを覚えてくれるとは限らないようです。二卵性双生児の場合、同じ服装を着るきょうだいの方が、人からより一層ふたごらしく見られる傾向があるようです。

ケンカの勝敗がいつも同じなのですが、 そのままにしておいていいのでしょうか。 おもちゃの取り合いなどがあった時も、親は 無視するのがよいと講演会でききましたが、本当にそれでいいのでしょうか。

ふたご同士のケンカはみなさんお悩みのようですね。原則としてケンカには口を出さず放っておくのがよいようです。片方に味方をするのはあまり好ましくないでしょう。しかし何ごとも時と場合によります。たとえば、体格差が大きい場合には、不利な方をかばってあげることも必要です。また好きなおもちゃの取り合いのような場合は、ジャンケンで決めたり、かわりばんこに使うというように、大人がルールを決めてあげた方がいい場合もあります。それから大事なことですが、ケンカをさせるときは、周りにある危ない物をどかしてください。ものをもって相手はぶつのは、どんなときでも反則です。

1週間に一度、2人を入れ違いに実家にあずけていますが、このままそれを続けていて大丈夫でしょうか?

大丈夫です。「2人を入れ違いに」というところが大切です。お母さんと離れても大丈夫な方の子ばかり、あるいは実家のおじいちゃんおばあちゃんがかわいがっている方ばかりなど、ふたごのうちの一方のお子さんだけに特別にならないように配慮してあげましょう。お子さんによってはベビーカーや自転車の前後の順番、歯磨きをする順番など、日常のちょっとした順番も気にする場合がありますので、配慮が必要なことがあります。カレンダーにちょっと順番メモをつけておいてもいいかもしれません。

離乳食を同時にあげるのが難しく、タイミングが合わずに泣き出してしまうことがあります。また、いっしょにあげると1人はおなかがすいてすごくたくさん食べるのに、もう一方はほとんど食べてくれません。育児書には顔を見ながらあげましょうと書いてありますが、とてもできそうにありません。

食事の時はいつも大変ですね。同時に食べてくれなければ、時間をずらしてもかまいません。また逆に、ちょっと無理してでも、2人なるべくいっぺんにすましてしまうという手もあります。その方がお世話も楽ですし、子どもたちにもちゃんとした生活のリズムがつきやすくなることがあります。一般の育児書には、ふたごの子育てを考えて書かれているものが少ないので、うまく当てはまらないことも多いもの。2人の顔を同時に見ながら食べさせてあげるのはできないのが普通です。

一方の子が、夜、決まった時間に3回くらい起きてしまいます。そのために家族が別の部屋に寝なければなりません。いつになったら起きないようになるのでしょうか。

どうしても夜起きてしまうお子さんはいるものですね。個人差はありますが、1歳半くらいになっても、夜に目が覚めてしまうお子さんもいます。子どもの睡眠研究の第一人者である神山潤先生は「子どもは夜寝ついたら朝までぐっすり眠るもの、というのは誤解である」ともおっしゃっています。いまは大変かもしれませんが、成長するにつれてだんだんぐっすり眠ってくれるようになるものですから、むしろ「夜中に目を覚ますのは当たり前!」くらいに大きく構えている方が気が楽かもしれません。工夫としては、できるだけ昼間に外で遊ばせるなどすると、夜に寝てもらいやすくなります。基本的には早く寝かしつけてあげるよう心がけましょう。生活のリズムをもつことはとても大切です。とくに入園などに向けて生活リズムを作っていってあげる場合には、なるべく2人の生活リズムが同じになるように調整していけるといいと思います。