Q&A: No. 02


   2人ともアトピー、食物アレルギーで1人は喘息の発作で2回入院しました。やはりふたごなのでもう1人も喘息が出るのではと心配です。
   アレルギー体質は生まれつきのもので、親兄弟にアレルギーがあるとなりやすいと言われています。一卵性で遺伝子が全く同じであれば、体質がよく似ると考えられますし、たとえ二卵性であってもきょうだいがほとんど同じ環境で育つわけですから、アレルギーの症状の出方も似てくることは、充分考えられます。しかしその程度がどのくらいなのかというと、人種によってもまた報告によってもまちまちで、一概には言えません。ふたごであっても、片方しかぜんそくにならない場合もあります。すでに食物アレルギーが分かっていて、除去なさっているのでしょうから、アレルゲンの対応はきっと万全でしょう。もしハウスダストなど、食物以外にも分かっていたら、その対応もしましょう。また、片方のお子さんのぜんそくの出やすい状況が来たら、加湿をしたり、水分を多めにあげるなど、もう片方のお子さんの症状の出にくい状況を作る工夫をしてみてはいかがでしょうか。
   
   一絨毛膜一羊膜といわれましたが、一方は先天性の病気を持っているのにもう一人はありません。こういうことってあるんですか。
   一般に双胎出産では単胎出産と比較して先天性の疾患が多発することが知られています。この傾向は一卵性双胎、特に一絨毛膜双胎において顕著となります。その原因として早産と膜性(一絨毛膜か二絨毛膜か)の問題があります。一絨毛膜一羊膜の双胎は一卵性のおよそ1%に見られる比較的まれな膜性パターンです。一卵性の中でも特に周産期のリスクが高くなります。先天性疾患の多くは遺伝の影響とともに子宮内のさまざまな環境の影響を受けています。したがって、たとえ遺伝的には同一である一卵性(あるいは一絨毛膜性)双胎であっても必ずしも疾患が一致するとは限りません。
   
   パパもふたごです。やっぱりふたごは遺伝するんでしょうか。
   自然の多胎妊娠に遺伝傾向があることは古くから知られています。この傾向は二卵性の双生児出産で明らかです。一卵性の双生児出産には一般に遺伝性はないと言われます。しかし、時として一卵性双生児が代々伝わる家系があり、一部は遺伝している可能性があります。二卵性の出産は多排卵(排卵数が多い)が原因ですのでこの傾向が遺伝することになります。ただし、その遺伝の仕方は複雑で今のところ定説はありません。母方を通じて伝わることが多いとされています。
   
   外出をするといつも声をかけられ、目立ってしまうのがいやです。いろいろな方に『ふたごちゃん?』『私もふたごを育てたのよ』と声をかけてもらえてうれしい。
   アンケートの中には「外でいろいろな人から声をかけられたりじろじろ見られたりして、目立つのがいや、顔も上げられない」という悩みの声もありますが、むしろ「いろいろな人が声をかけてくれるので、近所に知り合いの輪が広がった」という声もたくさんありました。確かにふたごはふつうより目立つ存在です。そのために、地域の人たちはふたごさんのことを覚えていてくれることが多く、「ToT ちゃんとCoPちゃんはこの前あそこでこんなことをしていたわよ」などと、親の目の届かないところでも気にかけてくれていることが少なくありません。隣に住んでいる人とも声を掛け合わないような時代に、このようによその人から気をかけてもらえる、他の人の優しい気持ちに触れることができるのも、ふたごのおかげなのではないでしょうか。おかあさんの性格にもよると思いますが、こんなふうにポジティヴにとらえてみると、案外気持ちが明るくなれるかもしれません。
   
   二人が同時に泣き出すと、いっしょにだっこしてあげられず、どちらかに順番を待たせてしまうことになってしまいます。一人の子と比べてだっこが足りないのではないかと心配です。
   愛情の与え方が足りないのではないかというご心配をされるおかあさんがたくさんいらっしゃいます。しかしその気持ちがあれば心配ありません。親の抱くその気持ちは必ずお子さんに伝わっています。また最近一人っ子が増えて、あまやかして育てるため、なかなか我慢できない子が多くなったと言われます。でもふたごにはそんなことはありません。だって、いつも順番をまたされるので、ちゃんとがまんすることを学んでいるからです。これもこんなふうにポジティヴに考えてみてはいかがですか。
   
   ふたごの上の子に声をかけてもらえなくて、かわいそうです。
   ふたごには手が掛かるので、ただでさえ上のお子さんの面倒がおろそかになりがちです。ですので上のお子さんのことをむしろ第一に考えてあげましょう。たとえば親しいご近所のお友達などに「上の子の方に声をかけてあげて」とふだんからお願いしておく。お兄ちゃん、お姉ちゃんであることをほめてあげる。また上のこと二人きりになったときには、思い切り赤ちゃんがえりして甘えることも許してあげるなどの気配りをしてあげましょう。